2023年8月31日木曜日

そわそわする朝

みなさまこんばんは。
とある年長のお話です。

お父さんと毎朝登園してくるKくんですが
職員があいさつしても返事ができません。
そんな我が子を見ながらお父さんが代弁する日々でした。

先週も同じような朝の様子でしたが
お父さんが優しい声で
「Kくんは返事しないの?」と声をかけていたのが聞こえました。

私もあいさつの大切さを伝えてあげないと
と思いながら聞いていました。

それから数日経った、ある朝。
いつもと同じようにお父さんとKくんがすれ違った後で、
「お父さん、今日はあいさつしたよ」と言ったのが聞こえました。
ですがKくんのあいさつした声は誰にも聞こえない程の小さな声だったようです。
その職員にも、私にも、お父さんにも聞こえていませんでした。

その日、給食を食べながらKくんにあいさつしたことを聞いてみました。
「今日はあいさつしてみたんだね。凄いね。
 でも聞こえなかったんだね」
「そうなんだよ。言ったけど聞こえなかったみたい」
「それじゃ明日の朝、大きな声で言ってみたら」
「わかった。やってみる」

こんなやり取りがありました。
その時のKくんの表情は少し硬さもあったが前を向いているようでした。

翌日の朝、私はいったいどうなるかそわそわしていました。
ですがKくんに余計なプレッシャーを与えたくないので
平然を装っていました。

いつものようにKくんはお父さんと登園してきました。
その時です。

「おはよー」と大きな声であいさつするKくんがいました。

子どもが一歩踏み出す瞬間に立ち会えるって感動します。
保育の仕事に携わる特権だと思っています。


それでは子どもたちの様子です。
今日も暑かったけど
元気に過ごしていましたよ。






今日はここまででーす。
それではまた。