2021年2月10日水曜日

やり方教えて

 みなさまこんばんは。

今日も年長の製作からお伝えします。

荒馬の手綱になる丸棒をノコギリで切っているところです
先に切り終わっている子が
友だちを手助けしていました


次は色を塗ります
ここでも先に塗っている子が
後から来た子にやり方を教えてくれています

年長集団の関係性が高まってくると
保育者は意図して口出しを控えます
子どもたち同士で問題を解決するべきですからね

「やり方教えて」
「いいよ」
こんなやりとりが自然に行われています


製作の合間に遊んでいる女の子たち
何かルールがあるようで凄く盛り上がっていました
写真を撮ってから私は立ち去りましたが
直後にトラブルが起きたことを遠目で見えました
子ども集団で意見の衝突は珍しくありませんので

一緒に遊んでた子に嫌なことをされたAちゃんが
無言で立ち去っていったのです
それを自分の行為でAちゃんが立ち去ったと感じたBちゃんが
追いかけていきました
Bちゃんは何度も声をかけますがAちゃんは部屋の隅に
行ってしまいました
いったいどうなるか様子を見ていましたが数分後
私もAちゃんのところに行ってみました
そしたらBちゃんだけではなく
他にも2人の女の子がAちゃんに声をかけていました
「どうしたの?」
「何が嫌だったの?」
Aちゃんは黙って下を向いていましたが
2人は優しく声掛けを続けていて
Bちゃんは責任を感じているような表情で待っていました
Aちゃんが1人で落ち込んでいるだろうと思っていたので
Bちゃんも 他に2人もいて話していたことに驚きました
大人の眼が届かないところでしたので
子どもたちが自主的に行動したのです
一緒に遊んでいたわけではない2人まで
Aちゃんの様子に気づいて助けにきたのです
Bちゃんも逃げることなく向き合っていました
年長集団の成長が強く感じる場面でした

この後AちゃんとBちゃんは2人の友だちが見守るなか
お互いの言い分を伝え合いました
トラブル直後は何も言えず立ち去ってしまったAちゃん
諦めかけていたのでしょう
でも仲間の力を借りて乗り越えたのです
困難を乗り越える経験は
自信に繋がります
助けてもらった経験は
いつか誰かを助ける力になります
しかし経験は一度や二度では身に付きません
何度も繰り返さないと身に付かないのです
入園したばかりのころから何度となく繰り返されてきたやりとりが
子どもたちの身についてきています

この先どれだけ年長集団が高まるか楽しみです



こんな小さい子たちも仲間関係を築いています

一緒に遊んで衝突して
何度も何度も繰り返し

助けてもらうことで
やがて誰かを助けてあげられる人になることでしょう
それではまた。
今日はここまででーす。